今回は、AI動物図鑑であるLINNÉ LENSの紹介です。
以前テレビでも紹介されていたので、すでに反響になっていたかと思いますが、その後、価格の変更や、条件付きですがデータ移行が可能になっていることがわかり、継続的な使い勝手がとても向上していたので、改めて紹介させて頂きたいと思います。
ポケモンGOのように、可能な限り、子供たちに使ってもらえたらよいのにな~、なんて思ってしまいます^_^;
身近な生き物に対する興味のきっかけや、楽しく知識を広げてもらうのに使ってもらいたいです^_^
LINNÉ LENS (リンネレンズ)とは
LINNÉ LENSは「かざすAI図鑑」をコンセプトに、最先端のAI技術と洗練されたUIで、専門家のような目をもつ体験を、多くの人にお届けするために開発された、AI識別および、編集が可能な、知識蓄積型の図鑑アプリです。
「世界に一つだけの図鑑を作る冒険」へ!!
現時点(2021.12.03)で、10,124種もの動物種(魚類、昆虫を含む)の分類が可能です。
識別された動物は、アプリ内に蓄積でき、これまでに何種類の動物に出会ったかも、履歴リストや分類階層グラフを通して、可視的に把握することができます。
うれしいことに有料Pro版であれば、過去に撮影した写真画像の識別もでき、その識別結果を別画像として保存することも可能です。
また、国内の水族館、動物園では、約5,500種の生き物が飼育・展示されていますが、提携施設の動物種は、ほとんど識別することができ、生きものによっては飼育員さんの追加解説もみることができます。
人にとって身近なネコ科やイヌ科が、手厚くカバーされているので、その点でも面白いかもしれませんね^_^;
LINNÉ LENS Proへのアップグレード
アプリのダウンロードは無料ですが、10枚/日の識別制限と、元々持っている画像の識別はできないので、機能制限の無いPro版へのアップグレードを、おすすめします。
ios, android版ともに、各500円ほどの買い切り販売なので、ぜひ迷わず購入してほしいです。
以降の説明は、Pro版を前提とした説明になります。
リンク&ダウンロード
「LINNÉ(リンネ)」の由来
日本人だと「輪廻」の方が先に思い浮かんしまい、ちょっとしたギャップを感じますが、実はとても粋な命名だったのです^_^
「LINNÉ(リンネ)」とは、近代分類学の父として知られる、18世紀スウェーデンの博物学者カール・フォン・リンネ(Carl von Linné)の名前にちなんでいます。
生き物の分類は、下位から上位に向かって、大まかには種(しゅ)、属(ぞく)、科(か)、目(もく)、網(こう)、門(もん)、界(かい)の階層で分けられます。カール・フォン・リンネ(Carl von Linné)博士は、この分類の基本体系を構築した人です。
アプリの使い方:UI(ユーザーインターフェース)の簡単な紹介
とてもシンプルです。左から以下の機能となっています。
- 設定アイコン:LINNÉ LENSについて
- レーダーアイコン:リアルタイムトラッキング識別モード
- 中位の1.0xアイコン:1倍↔2倍ズーム切替
- 下位(左)の○アイコン:フォーカストラッキング ↔ マルチトラッキング切替
- 下位の写真(右)アイコン:写真画像識別モード切替
- 時計アイコン:履歴リスト&候補選択
- グラフアイコン:識別可能な動物種、および識別した動物種の分類階層
リアルタイムトラッキングによる識別
こちらの動画を観てもらった方がよいと思います^_^
過去に撮った写真画像の識別
下位の写真(右)アイコンで写真画像識別モードに切り替えると、過去に旅行などで出会った動物たちを識別できます。
これは相当楽しい体験です^_^
北海道に登山旅行にいったとき、山道で出会ったシマリスの写真です。
きっちりエゾシマリスと識別されており、感動しました!!
自宅の玄関のドアに張り付いていたヤモリさんです。驚いたと同時に撮りました。
本当にオガサワラヤモリだったら、どこかから脱走してきたのでしょうかね^_^;
識別履歴&編集(識別候補の選択&ベストショットの選択)
時計アイコンの履歴リスト&候補選択では、これまで分類識別してきた動物のリストが表示されます。
各動物をクリックすると、その動物の情報を観ることができます。
右端の「・・・」アイコンをクリックすると、写真編集、ほかの候補、削除のメニューが出てきます。
写真編集をクリックすると、最大20枚の写真の中から、ベストショットを選択できます。
ほかの候補では、確信度に応じた候補や、検索によって写真の動物を、分類し直すことができます。
動物種と識別した動物の分類グラフ表現
グラフアイコンをクリックすると、識別可能な動物種、および識別した動物種の分類階層をみることができます。
人に身近なネコや、イヌの品種が充実しているのが、うれしいですね^_^
青い点の部分は、拡大するとこれまで識別した動物種を表していることが分かります。
注意点:LINNÉ LENSを使うときはモバイルバッテリーをご持参ください
リアルタイムトラッキングは面白過ぎるので、多用しがちになります。そうすると、やはりバッテリーの消費が普段より大分早くなります。あらかじめ、モバイルバッテリーを持参し備えることで思う存分楽しんでほしいです。 モバイルバッテリー であれば、何でも構わないと思います。
元々スマートフォンは、外出時にとても多くの役割を持っていますしね^_^;
備えあれば、憂いなしです!!
機種変更時のデータ移行(iOS, iPadOSの場合)
機種変更などの際、クイックスタートを使ったデータ移行を選択すれば、特別なことはせずに図鑑の識別データをそのまま移行できることがわかりました。
Apple公式:クイックスタートを使って新しい iPhone、iPadにデータを移行
現状、以下は未確認です。
- 未確認1:Android端末間の機種変更の場合(普通に方法ありそう?)
- 端末をCosmo communicatorしか持ってなく、、未確認です^_^;
- 未確認2:iphone <-> androidの機種変更の場合(現状、無理かな?)
公式では、開発対応中とのこと(ただし、対応時期は未定)
AI図鑑専用のタブレット端末を用意するのも、一案?
タブレット端末の方が、スマートフォンに比べて、買い替えサイクルは緩やかだったり、複数保有している傾向があるので、そのうちの一台をAI図鑑にしてしまうのもありかな?とも思いました。
現時点の最善策?:カメラでの写真画像から識別して、Webストレージに保存
実は、リアルタイムトラッキングは、一度に多くの動物を識別できて、とても面白いのですが、識別時の画質については、多くを求められないところがあります。
特に水族館のように暗い場所で被写体が早く動く状況、という厳しい制限下の元での撮影では、仕方のないことだと思いますし、カメラを少しでもやっている人であれば、理解してもらえる点ではないでしょうか。
もてる機材で、できるだけ適正な撮影設定で納得のいく写真画像を撮り、それを分類識別してWebストレージなどにストックしていくのも、現状では有りではないかな?と考えています。もちろん、アプリのような分類体系性はないですが、自分自身の時系列図鑑にはなりそうです^_^;
Amazonプライム会員ならば、AmazonPhotosで画像データなら容量無制限で使用できるので、そこにLINNÉ LENS用のアルバムを作成してしまえば、容量の心配なく、どの環境でも閲覧利用できるので、使いやすいかなと思います(実際、使ってます^_^;)。
学生ならば、Amazon studentがお得でおすすめです。
LINNÉ LENS(AI図鑑)との付き合い方
写真の識別が上手くできないときのテクニック
これは、登山に行ったときに、ライチョウたちに遭遇したときの写真です。ライチョウは、天候が崩れるときによく現れます。このときも、だいぶガスっていましたね。このような濃淡の薄い写真だと、上手く識別できないことがあります。
そういった場合は、写真を加工してハイコントラストにしたり、クロップして被写体を拡大すると、上手く識別できます。
このときは、とても多くのライチョウと出会いました。先ほどの写真の中だけでも4羽もいます。とてもうれしかったのですが、できれば下山中に会いたかった^_^;
AI図鑑は、あくまでも「物知りな相棒」というスタンスで
地球上の動植物は何種類か?
全世界の既知の総種数は約180万種におよびます。また、そのうえで地球上の未知の生き物の9割が未発見ではないか?と推測されています。
そういった中で、人類の知識も及んでいない中で、AIに完璧を求めるのは、あまり賢い話でないことは、認識していただけるのではないでしょうか。
ですので、全てを分類できないのは当たり前で、間違うこともありますし、それも含めて受け入れる方が、逆に知識が深まっていくと考えています。
アプリもそれに応じた設計をされており、自分で最終的に確認をとったり、訂正することができます。
全てを分類できないのは、むしろ当たり前:それでも人に身近な約1万種もの分類を助けてくれる物知りな相棒
LINNÉ LENSのようなAI図鑑は、人に身近な動物種について、約1万種もの分類識別を助けてくれる「物知りで、ときにユーモアな相棒」として、自分の知識を支えてもらう付き合い方がよいのではないかな、と考えています。
肩肘張らず、ちょっとしたギャップを楽しんじゃうこともコツなのかな、と思います。
階層的に識別してくれるので、いろいろな趣のある識別になってくれたりして、楽しいこともあるのです^_^
エンジニア目線では、ゆるんだ表情の猫データが足りないのかもしれない!と思ったり、品種の分類ではなく、状態の分類があっても面白いかも?とか、妄想してしまいます^_^
まとめ
いかがでしたでしょうか。
あんまり細かいことは考えず、こういった優れたツールを子供たちにも使ってもらって、身近な興味や知識の発展に繋がったらうれしいなと思います。
同じような目的でも使用できるアプリにGoogleレンズもあります。
Googleレンズ は、もっと多様な目的に対して、とても高いレベルで利用可能な万能型のツールになっていますが、体系的な動物の識別と分類階層表現、データ蓄積の観点では、行間も含めてLINNÉ LENSの方が優れたデザインではないかと考えています。
また、こういった「人類に蓄積された知識と、AIの技術を結び付けて、ライフスタイルを豊かにするサービス」を作りたい!と考えている人の参考にもなれば幸いです。
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